良い鍋は「料理の質」を上げる。
鍋に限らず、良いモノを使うと仕上がりがグレードアップすることってありますよね。
例えば包丁の切れ味がいいと格段に美味しい料理になったり、有機野菜で作ると味に深みが出たり、これがいつもと同じ料理?と思うことって多々あります。
今回我が家で鍋を買い替えることになり、バーミキュラ・ストウブ・ルクルーゼの3つを候補に選びました。
免疫力を上げる調理法として「無水調理」が出来るかどうかも注目したポイントです。
究極の3択から「今の私にベストな1つ」を選んだ理由が、同じ悩みを持つ方の参考になればとご紹介します。
結論!重さを越えて「ストウブ」に決定
鋳物の鍋の良さを知っている方なら、このお鍋たちの威力はご存知ですよね。
素材そのものが鋳物や鋼板なので、ほかの鍋に比べ保湿性に優れています。
そのため、じっくり火を通したい煮込み料理やスープなどが本当に美味しい。
また焦げ付きにくく、遠赤外線で材料の中まで火が通りやすいので、素材を活かした栄養満点の料理ができあがります。
ビジュアルの良さも外せないポイントです。
見た目がステキで、おしゃれなものが多いのが特徴。
調理中の佇まいはもちろん、そのまま食卓に並べても鍋出しっぱなしの違和感はありません。いや、むしろ出したい。
パリのビストロで食べたムール貝が、小さなルクルーゼのココットロンドに出てきたときの衝撃は今も忘れられません。ホントに素敵でした。
しかし!
そこに立ちはだかるのは「重さのカベ」。
実は一番手に取る鍋は、柳宗理のステンレス鍋だったりもしますが、そこを越えてストウブを選んだ理由は「無水料理」の甘い誘惑に勝てなかったからなのでした。
「無水調理」とは、水を使わず、野菜や肉に含まれている水分や脂を利用する調理法。
そのため、素材本来のうま味を楽しめるだけではなく、栄養を逃がさないために免疫力を高めると言われています。
栄養素が高いまま食べることになるので、健康管理と美容にもいい、なんともお得な調理方法です。
この、無水調理の煮込み料理は弱火でじっくりと火を通すため、ただ火にかけて放置しておけば料理は完成。
これで免疫力が上がるなんて、ズボラな、忙しい私向けの調理法なのは間違いありません。
ルクルーゼ、ストウブ、バーミキュラの比較
それぞれの特徴
ルクルーゼ
鋳物の鍋は日本でも「ル・クルーゼ」の鍋から人気に火が付きました。
実は私も一番最初に購入したのはオレンジのココット・ロンド22㎝。
愛らしいビジュアルも相まって、毎日のように使っていましたが、使い過ぎて底が剥がれてくるようになりました。
正規店舗に問い合わせたのですが修理受付はなく、使い続けても体に害はないとのことでしたが…。
ストウブ
フランスのシェフたちの厨房では「ストウブ」という鍋が使われていると雑誌で取り上げられ、無水調理がすごいらしいと一躍評判になり、日本での認知度が一気に高まりました。
プロユースな点が料理心をくすぐります。
無水で作るカレーがめちゃくちゃ美味しいと友人から伝え聞いたことがキッカケで、本気で購入を考えるようになりました。
バーミキュラ
そして満を持しての「バーミキュラ」日本製鋳物鍋の登場です!
メイドインジャパンの品質の良さと、使い勝手の良さで人気があるお鍋です。
たとえばフタに取っ手とツマミのW使いがなされていたり、底に焼き付け用の突起があったり、かゆいところに手が届く細かさはさすがです。
鋳物鍋のフタって重さがあるので、ツマミだけでは心もとない時があります。特に、オーブンでかなり熱くなっている時は!
そんな時は横に取っ手があるのは心強いと思うので、大いに評価されるポイントではないかと思いますね。
こちらも無水調理が出来ます。
それぞれの容量・重さ・値段
鋳物鍋は同じ直径でも、ブランドによって容量も重さも全然違います。
そこで22cm鍋を基準に、容量・重さ・値段をそれぞれ比べてみることにしました。値段は公式ホームページの税抜き価格です。
ルクルーゼ | ストウブ | バーミキュラ |
直径22cm | 直径22cm | 直径22cm |
3.3L | 2.6L | 3.5L |
3.5kg | 4.1kg | 4.2kg |
¥33000 | ¥33000 | ¥28000 |
容量
一番容量が大きいのはバーミキュラ。ストウブより1.1Lも多く入ります。反対に容量が少ないのはストウブ。フタの形状下へくぼんでいる部分で容量が少なくなるのでしょうか。
値段
同じ直径で値段はルクルーゼとストウブが一緒、一番安かったのがバーミキュラでした。
しかし、容量を考えると…ストウブが一番高いと思います。
重さ
直径だけで考えたとき、一番重いのはバーミキュラ、軽いのはルクルーゼです。
総合評価
総合的に見ると、無水調理が出来て容量が大きく、値段も手ごろなのはバーミキュラでした。一番コスパが良いということになります。
この中で一番軽く鋳物鍋の良さを楽しめるのはルクルーゼでした。
ストウブは直径の割に容量が小さく、しかも重くて一番コスパが悪いです…。でも無水調理が出来て、プロたちが業務用として使っているという「実績」が無視できません。
具体的に悩んだポイントの解消
重さ・大きさ・値段の問題を考えよう
では一つ目の「重さ問題」の解消ですが、これは絶えることにしました(涙目)。
言ってみれば、鍋、特にフタの重さが最大の鋳物鍋の魅力になるのですから、手間のかからない『ほったらかし調理』のためなら目をつぶるしかありません。
2つ目の大きさの問題は、どの大きさの鍋を選ぶか・鍋の置き場所を確保できるかも含んでいます。
ちなみに現在は「大人4人分の鍋」で考えています。大人4人分のデイリーユースを考えると、22㎝以上は必要でした。
16cm…1人暮らし、1人分
22cm…カレー4人分たっぷり作れるサイズ
26cm…ローストチキン1羽丸々入るサイズ
そして値段の問題ですが、これは機能だけにフォーカスすることに徹するため、値段で妥協しないという強い姿勢で臨むことにしました。
つまり、値段はもう考えない。永く使うことを前提に、高くてもいいものを買う!
48歳でルクルーゼが重いとヒーヒー言ってる軟弱者なので、ここで思い切って使ってみたら開眼するかもしれないし、最後の鋳物鍋になっても悔いの残らない選択をしようと思った次第です。
選択の基準は「譲れないものは何か」
選択をするのは「自分が一番重視したい機能は何か」、鋳物鍋を選ぶ基準も使う人によって各々違います。
- 一度にたくさん作りたい
- 少量でも美味しく作れる機能を重視
- 重くないものを選びたい
- 炊飯が得意な鍋を探している
- 密閉性を重視したい
- ビジュアルや色を選びたい
ちなみに、今の私には美味しさと手間のかからなさが最優先です。だから、無水調理が出来る鍋ということで「ストウブ」と「バーミキュラ」の2択になりました。
最後はマイナスポイントばかりになってはいるものの、「無水調理」と「プロユース」の2点からストウブに決めました。
重さが気になるのですが、しまう暇も無いほどコンロに出しっぱなしになるような活用をしたい!という期待を込めて購入しようかと思います(^^)。
ちなみに、「正規品」がアマゾン出品で定価よりずいぶんお買い得でした。
皆さまもどうぞ、ご自分に合ったお鍋が見つかりますように!