暮らしのコラム

生前整理と断捨離の違いとは?

50歳を意識してから「家の片づけ意識も変化してきた」という友人のなんと多いこと!

せっかく本腰を入れて断捨離するなら生前整理も一緒に始めたい気持ち、わかります。

そこでふと思う疑問。

生前整理と断捨離って何が違うの?

もう無駄なことはしたくない私とあなたに向けて、この違いについて紹介します。

 

生前整理と断捨離の違い

生前整理も断捨離も「不要なものを手放し、快適な暮らしを作る」という目的は似ています。

では、生前整理と断捨離の違いは何なのでしょうか?

一番の違いは、人生の基準をどこに合わせるかです。

断捨離は「今」の生活を基準にしているのに対し、生前整理では「未来」を基準に考えます。

断捨離は「今」を基準に考えるので、現在の生活を充実させるために必要のない物を片付けしていきます。

それに対して、生前整理の基準は「未来」になります。

この場合の「未来」というのは自分の死後を指しているので、具体的には遺すべき財産・遺産(=相続物)を中心に考えて、片づけます。

つまり死後を見据えた「相続」のカテゴリーがある断捨離をすることが、40代50代の生前整理と言えます。

そもそも断捨離の考え方は「未来の自分」に繋がっています。

ですから「相続」を念頭に置いて片づけることになるので、収納場所や記録が必要になります。

40代50代で生前整理するメリット

生前整理とは「快適な老後を送るために自分の財産を整理すること」

実際には自分の持ち物すべてを把握することから始めますが、年齢を重ねるほど持ち物は増えるので、早いうちに生前整理を始めることには意味があります。

そのメリットとは一体どんなことでしょう?

若いほど気力・体力・判断力が充実

「片付け」と聞くと、ほとんどの人がニガテだと感じるはず。

確かに片づけはカンタンではありません。

1つ1つが取捨選択の繰り返しです。

家中の家財道具のすべてを点検し、捨てるか残すか決めて掃除・収納・移動・廃棄。

だから、「気力」「体力」もまだ健在で「判断力」が衰える前がベストなのです。

一番大切なのは「判断力」。

なかでも先祖代々の品や不動産などがある場合、これからからの時代に残すべきか処分すべきか難しい判断を迫られます。

しかし40,50代は人生経験も豊富になり、若い頃にはわからなかった価値や引き継がれてきた理由なども考慮出来るはず。

時流を見て冷静な判断が下せる、ベストな年代と言えるのではないでしょうか。

物が増えなくなる

一度大変な思いをして大規模な片付けを行うと、その大変さが身に沁みます…。

例えるなら年末の大掃除です。冬の寒さ厳しい年末に、除夜の鐘を気にしながらの大掛かりな掃除は本当にツライ。

 

アレをするくらいなら夏に一度掃除をして、その後定期的に小掃除をした方がどれだけラクなことでしょう。

ですから40,50代に大きな生前整理をしてしまえば、その後の人生はむやみにモノを増やすような暴挙はしなくなります。

もっと年を取ってからもう一回断捨離なんて…考えただけで腰痛が始まりそうです。

人生節目のイベントに合わせられる

40,50代にはライフイベントが幾つもあります。

家族の転勤、子どもの進学就職での独立、子どもの成人、親の介護、自分の誕生日だって大きな節目になります。

これらのイベントは、重い腰を上げる良いチャンスです。

特に大きな家具や節句人形など、普段なかなか出来ない決断もしやすくなります。

使う人のいなくなった机、重くて使いにくいタンス、無事成人まで見守ってくれた雛人形や五月人形はリサイクルや処分をしてもいいかもしれません。

踏ん切りがつけやすくなるイベントを活用するのは、本当におすすめです。

親や実家の片付けの助けになる

自分が40,50代であれば、親も老齢になっているのではないでしょうか。

実家の方はスッキリ片付いていますか?

自分で生前整理を始めてみると大変さや苦しさがわかり、親に「なんで片付けないんだ!」なんて簡単に言えなくなります。

まずは自分の生前整理を行い、コツや工夫を習得した後に実家の片づけの「手伝い」を申し出てみてはいかがでしょうか。

人は周りに影響されるのが一番手っ取り早いのです。

綺麗になった息子・娘の家を見たらきっと親御さんもエンジンがかかり、いい影響が出るでしょう!

まさに私の実家がそうでした。

やっぱり「可視化」は大事なんだと思う今日この頃です。

40代50代の生前整理の始め方

すべての持ち物を「モノ」「お金」「情報」 と分けて考えるとスタートしやすくなります。

目に見えてわかりやすい「モノ」から始めると挫折しにくい傾向にあるのでおすすめです。

40,50代はまだまだ持ち物が増える年代。自分の物だけではなく、子どもや親の物もあります。

でも自分にとって必要なものと不要なものを分別し、不要なものを持たない習慣をつけることは、この先の人生プラスに働きます。

ぜひモノの断捨離から始めて、生前整理をすすめましょう。

「モノ」に比べ「お金(不動産)」などは、それほど気持ちが関係ない分野なので短時間で終了できます。

最後の「情報」ですが、若ければ若いほど量が多いのが「デジタル情報」です。

日々利用するインターネット、情報を得るためにあちこちの会員になっていませんか?

スマートフォン、サーバー、wi-hi、ショッピング、ブログ、ニュース、…たくさんの情報も生前整理を考えると、不用意に増やすことなく活用することが出来るでしょう。

まとめ

生前整理を極端に言えば、明日死んでも大丈夫な状態にすること。

早く始めることによって、その後の人生が軽やかになるのは言うまでもありません。

40,50代からの生前整理で、見通しのよい将来への準備を始めてみませんか?

私も現在48歳、生前整理の真っ最中です。

実際の様子を以下でレポートしていますのでぜひご覧ください~!