暮らしのコラム

【40代50代の生前整理③】デジタル遺産とは?終活で安全に処理・整理する方法

デジタル遺産とは、故人のスマホやパソコンなどに保管していた情報のこと。

今それらが問題になっているのをご存知でしょうか?

もしもの事があった時、あなたのスマホやパソコンを家族は開くことが出来るでしょうか?

そしてあなたのスマホやPCは見られてもいい状態になっていますか?

今の状態で見られるのはチョット困るかも…

今は死後のプライバシーが守られるような便利なアプリも出来ています。

この記事では、デジタル情報の生前整理方法をご紹介したいと思います。

この記事でわかること

今日から出来る「デジタル情報の上手な整理と保存の方法」

デジタル遺品で困ること

80代で6割以上がインターネットを利用している現代、デジタル遺品の扱い方が問題視されています。

遺族が困ることは大きく分けて4つあるそう。

1.スマホ内の電話帳のデータが見れない

今や連絡先もスマホやパソコンで管理する時代。紙の手帳より、スマホのメモ機能を利用する方が多いとか。

スマホを開かなければ周囲に葬儀の案内すら出来ないこともあるそう。

特に急を要するような仕事関係の連絡先は、スマホのロック解除に手間取っている場合ではありません。

 

2.家族の写真や動画などが取り出せない

故人との思い出として大事にしたい記録の数々も、デジタル遺品の中に入っていると取り出すことが出来ません。

特に多いのが、故人と最後に撮った写真の数々。一番新しい思い出は是非写真で楽しみたいのに…。

3.インターネット銀行・証券の存在がわからない

契約や取引の内容なども、全部電子データでやり取りすることの多いネット銀行やネット証券。ヘソクリ口座として利用している人も多いと思われます。

ところが紙の通帳があるわけでも無く、店舗が実際にあるわけでもないので、家族に話していなければ存在自体わからないことが多いのです。

預金口座に残高がある場合は相続出来ず、株の運用をしている場合には取引が続いたまま多額の負債を抱えてしまうこともあります。

そしてその負債は知らずに相続してしまうことにもなりかねません。

4.インターネット会員情報が不明(SNSも)

便利に使えるインターネットサービスでは、会員登録をする機会も多いですよね。

SNSやメールアドレスも、基本的には自分で消さない限りずっと残るもの。たとえ無料だとしても、死後もずっと残るのは、考えどころです。

また、サブスクサービス(アマゾンプライムやネットフリックスのカード払い)などで定額支払いの契約がされている場合は、解約するまで引き落としが続いてしまいますので、要注意です。

クレジットカード契約もこのくくりに入れても良いかと思います。年会費などが発生するカードは気をつけたいところです。

 

賢いデジタル終活の仕方

ここからは具体的に、自分のデジタル情報を整理する仕方をご紹介します。

終活や整然整理と考えるよりも、今まで広げてきた自分のデータを片付けたり断舎離する機会と考えて、今すぐ始めましょう。

「保存するデータ/削除するデータ 」に分ける

整理する時の基本で、まず「仕分け」を行います。

データを「保存」と「削除」に分けます。

削除するデータは以下の通りです。

<削除するデータの例>

  • ネットバンクやネット証券で、使っていない口座は解約
  • ネットの会員情報も吟味する。頻繁に利用しないサイトなら退会して、個人情報を消去
  • 古いメールや付き合いの無くなった方のアドレス等の情報も削除

古いもの、使う頻度の低いものが消去の対象です。

保存するデータ

写真や動画・知人の連絡先

家族内で公共性があるものは共有出来るようにしておくと良いですね。

写真や動画はベストショットをその都度家族に送信してもいいですし、無料のgoogleフォトやLINEアルバムを使っても手軽です。

知人の連絡先も家族に日頃から伝えておくと便利です。

おすすめは年賀状の住所録をそのまま活用できるシステム。

実際に葬儀の知らせや年末に喪中ハガキを送って欲しい人の、連絡先を全て載せてある住所録を作成しておくことは大事です。

毎年年賀状を出す季節に見直すことが出来るのでおすすめです。

銀行や証券会社の資産情報

銀行・証券会社は、インターネットだけでなく実店舗の口座も、番号と印鑑や暗証番号が伝わる手段を考えておきます。

一番手軽で確実なのはアナログな方法で、紙の用紙に書いておくこと。

ただプライベートな口座は生前に教えなくても、いいかもしれません。後ほど良い方法をご紹介します。

たとえヘソクリだとしても、死後は存在をわかるようにしておきましょう。

パスワードやネット会員情報

様々なインターネット上の会員情報。

これらも定額サービスで毎月引き落とされてマイナス遺品とならないように、情報を整理しておきます。

サイトのアドレス・会員名・ID・パスワード・登録アドレスがあれば大体は事足りるはずです。

SNSやメールアドレス

有料アドレスであれば、契約が切れた時に使えなくなります。

しかし、今は無料アドレスや無料SNSを使っている人は多いですね。

gmail、yahooメール、ツイッターにインスタ、フェイスブックも。

基本的にはパスワードを入れて退会しなければずっと存続し続けます。

最近は「追悼アカウント」として、友人知人が故人を偲ぶ場に遺すこともあるそうですが、いずれにせよ、どうしてほしいか自分の意思を伝えたほうがよいでしょう。

↓詳しくはコチラをどうぞ。
yahooメール・gmailは長期間使わないと自然消滅するって本当?

さいごに決めておくこと

最後に、スマホやパソコンのパスワードを残された人たちに開示するか決めましょう。

必要なデータさえ伝われば、プライベートなことを開示する必要はありません。

スマホやパソコンのパスワードを開示しないと決めたなら、死後はそのまま破棄や初期化してもらう事ができます。

しかし、整理した後の重要データをスマホやパソコンに残しておくことを選択するなら、パスワードも伝える必要があります。

その場合はいつ開示しても良いように、見られたくないプライベートな情報は適切に処理しておきましょう。

\おすすめ!(^o^)/

「編みノート」無料アプリ
自分で設定した日数を過ぎてもパソコンが起動されない場合、画面にパスワードが出る。

パスワードの入力を3回間違えるとデータは自動消去される。

立つ鳥あとを濁さず。最後まで気配りが出来る人は素敵です。

大げさに構えること無く、データも持ち物もシンプルにしておきたいですね(^^)

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