くらしの断捨離

雛人形の断捨離・「成人」をひとつの節目と考える

豪華な7段飾りの雛人形は、見ていて本当にうっとりするもの。

しかし7段飾りの豪華さは飾るのに手間がかかる・場所をとる・作業自体が重労働など、年齢を追うごとに悩みに変わってしまうことも多いのです。

そこで今回は雛人形の断捨離について考えます。

もちろん捨てるばかりが断捨離ではありません

思い入れの多い雛人形だからこそ、納得できる方法を選んでみませんか。

7段飾りの雛人形を持て余していませんか?

豪華で華やかな7段飾りの雛人形は、やはりいいものです。

娘が生まれて雛人形を用意したり、結婚を機に自分の物を実家から持ってきた方が多いのではないでしょうか?

飾るのに時間と手間がかかりますが、豪華な雛飾りの完成を見ると、ひな祭りの季節感や娘への愛しさも改めて感じられて今年も飾って良かったと思う瞬間です。

しかし7段飾りの豪華さには

  • 飾るのに手間がかかる
  • 場所をとる
  • 作業自体が重労働

と年齢を追うごとに、大きさが悩みに変わってしまうことも多いのです。

もう少し小さいと飾りやすいのに…
もっと軽くてコンパクトなら…

統計的にみて親年齢が50代を超えると悩みに変わってくるようです。

雛人形の断捨離に最適な時期は?

雛人形を負担に思い始めた方の中には、そろそろ手放そうとお考えの方もいると思います。

日本人はどうしても人形には想いが宿るような気がして、処分する事にためらいを感じてしまいがち。

しかし雛人形は子どもの厄(やく)を身代わりに引きうけるといった意味はありますが、それ以外の負の意味合いはまったくありません。

ですから「雛人形は娘の成人がひとつの節目」というのはとても意義のある考え方ではないでしょうか。

時には引っ越しなどで急な処分を考える場合もあると思いますが、同様に安心して頂きたいと思います。

しかしそう言われてもなかなか踏ん切りがつかないものなので、断捨離の時期としては「最後の感謝をこめて成人の桃の節句で飾ったあと」が一番良いのではないかと思います。

愛着のあるお雛人形をたくさん愛でるために、旧暦の節句(4月3日)まで飾るのもよいかもしれません。

雛人形を処分する・ご供養する方法

雛人形は「処分」ではなく「供養する」と考える

雛人形に限らず、大事に使ってきた物にはふさわしい終わり方を準備してあげたいですね。

飾られる機会も減り役目を終えた雛人形は、処分を考え始めても「捨てる」という発想ではなく、感謝をこめて「供養する」と考えてはいかがでしょうか。

ひな祭りの楽しい思い出とともに、「娘を守ってくれてありがとう」と感謝の気持ちを込めて供養するとよいと思います。

自分で供養する場合

個人で供養する際は、雛人形をもう一度飾り付けて、ご家族でお別れの挨拶をなさるとよいと思います。

その後、自治体の取り決めに従って分別しましょう。雛人形を可燃物とするか不燃物とするかは自治体によります。

雛人形を可燃物や不燃物として回収してもらうことにためらわれるでしょうが、雛人形に負の効果はないので、気負いすぎないようにしましょう。

皆様がためらいの気もちをもたれているその雛人形は、きっとこれまでの「温かい気もちやその扱い」で満たされているはずです。

感謝の気持ちを持ってお別れしましょう。

紙などにくるんだ後に、お清めの塩を一緒に袋に入れる方法もあるようですよ。

寺社で供養してもらう

個人で供養する事にためらいがある場合や、きちんとした形でお別れをしたい場合には寺社で供養してもらう方法があります。

神社やお寺にて「人形供養」を行われている所が無いかインターネットで探してみて下さい。

近くであれば持ち込みでのご供養、お焚き上げをしていただけます。

また毎年日時が決まっている「人形供養祭」等の合同供養もあるので、申し込むのもよいと思います。

お近くに人形供養を行っている寺社仏閣がない場合は、郵送にて受け付けてもらえる寺社もあります。

その際は、大きめの段飾りの場合はひな壇などの付属品は供養する必要は無く、雛人形だけを供養すれば問題ありません。

人形の断捨離はどうする?処分捨て方に迷うなら人形供養に依頼しようどうしても人形を処分する事に抵抗があるのが、日本人です。 愛着ある人形たちとお別れすることになった時、どうしたらよいか悩みますよね...

雛人形を寄付・寄贈する方法

雛人形の断捨離でぜひ検討したいのは寄付や寄贈です。

実は、雛人形は様々な団体で寄付を受け付けています。自治体にもありますし、慈善団体もあります。団体の定めるルールをみて検討してみてはいかがでしょうか?

必要とされている方への「譲渡」(寄贈)です。お雛様は元来高価なものです。欲しいと思っている方へお雛様を託すという考え方は、とても素敵な愛情のバトンになります。

NPOやNGOでは、NPO法人もったいないジャパンが有名です。

NPO法人もったいないジャパンでは、特に事前連絡の必要はなく、雛人形を任意の箱に詰めて送るだけで寄付が完了です。

雛人形を買い取ってもらう方法

近年ではスマートフォンなどでも手軽に利用できる「フリマアプリ」や「オークションサイト」などで雛人形を出品し、必要としている方へお譲りするという方法も良いと思います。

運営会社が決済や進め方の仲介をしてくれるので、スマートフォン1つで取引が完了するのが魅力です。

誰かの役に立ち再び可愛がってもらえると思うだけで心がなごみますね。

有名なところでは
●メルカリ
●ジモティー
などがあります。

小さくリメイクして飾る方法

雛人形には、大きく分けて「段飾り」「収納飾り」「ケース入り」の飾り方があります。

  • 「段飾り」
    3~7段のもので、豪華で写真映えする。
  • 「収納飾り」
    飾り台の箱の中に全て収納できる。
  • 「ケース入り」
    ケースに入っているので汚れにくくコンパクトで、飾る手間がかからない。

段飾りが大きくて不便ならば、小さくコンパクトに作り直してはいかがでしょうか?

なにより同じお雛様を飾り続ける事ができますし、コンパクトになると飾るのも片付けるのも格段にラクになります。

自分でリメイクする

ハンドメイドがお好きな方はご自分でリメイクするのも楽しいものです。

ケースも値段や素材、大きさが自分好みにカスタマイズできるのが嬉しいところ。

飾る場所広さを測って大きさを決めたり、割れた時のリスクや飾る時の重さを考慮してアクリル素材にしたり、世界に一つのオリジナル雛人形飾りの出来上がりです。

お店に頼む

新しく買うつもりで、お店にリメイクしてもらうのも素敵です。

多少費用がかかったとしても、本格的な仕上がりでいつものお雛様がまだまだ活躍してもらえるのは嬉しいですね。

こちらのお店ではリメイクを受け付けていますので、検討されてはいかがでしょうか。

人形のやまだ

人形の宝玉

お雛様へ感謝する気持ちが一番大事

お雛様は、両親や祖父母からの娘達への”健やかに成長して欲しい”という大きな愛情の象徴です。

ですからお子様が健やかに成長して成人した時にお雛様のお役目はひとつ節目を迎えたと考えても良いのではないでしょうか。

ライフスタイルに合わせてお雛様にも変化してもらうことは自然な流れであり、あまり罪悪感を抱かなくてもよいような気がします。

家族から受けた愛情をしっかり受け止めて想い出として受けとめて、お雛様の次のステップに感謝の気持ちで送り出すことが、なによりの恩返しになるでしょう。

想いのたくさん詰まったお雛様を笑顔で送られますように、お祈りしております。

こちらの記事もおすすめ